省スペースで邪魔にならないアームを探していた所、一番目的に合っていたエルゴトロンのMXVを購入したのでレビューします。
結論、アームの中で最も省スペースでスリムな作りなのでデスクが広く使えるようになります。また、動かしやすく安定感があり、見た目の高級感も兼ね備えている素晴らしいアームです。
エルゴトロンの他モデルと比較しながらMXVの紹介と、実際に使ったレビューをご紹介します。
比較:エルゴトロン MXV / LX / HX
ここからは、エルゴトロンの人気モデル3種である MXV / LX / HX を比較し、それぞれの特徴を把握しましょう。
正直パっと見た感じ、あんまり違いが分からないですよね
MXV | LX | HX | |
---|---|---|---|
参考価格(執筆時) | ¥24,500 | ¥22,900 | ¥46,500 |
対応画面サイズ | ~34インチ | ~34インチ | ~49インチ |
対応荷重範囲 | 3.2–9.1 kg | 11.3 kg | 3.2–9.1–19.1 kg |
昇降範囲 | 33.0 cm | 33.0 cm | 29.2 cm |
チルト(縦傾き)範囲 | 180° | 75° | 75° |
パン(横傾き)範囲 | 360° | 360° | 180° |
回転範囲 | 360° | ||
クランプ台座のサイズ | 奥行111mm × 横139mm | 奥行119mm × 横156mm | 奥行119mm × 横147mm |
保証期間 | 10年 | ||
グロメットブラケット | 別売 | 付属 | 付属 |
特徴 | LXよりもアームが25%細く、省スペース | 最も安価でMXVよりも重いディスプレイに対応 | 大型ディスプレイに対応 |
34インチを超えるディスプレイを取り付ける場合はHX一択ですが、私のように34インチ以下のディスプレイを取り付けたい場合、MXVとLXのどちらを購入するかで迷うと思います。
比較した結論として、通常用途であればMXVの購入がおすすめ。
MXVはLXと比べると若干コストが高くなりますが、LXよりも省スペースで可動域が広く、利便性が増しています。
アームの太さもLXより25%細くなっていて、デスクをスマートにまとめることが可能です。
MXVではなくLXが候補に入ってくるのは下記のパターンが想定されます。
- 9.1kg以上、11.3kg以下のディスプレイを装着したい場合
- LX専用オプションを取り付けて自分なりにアームをカスタムしたい場合
- グロメット式で取り付けたい場合 (MXVもグロメット式で取り付け可能だが、パーツは別売り)
これらに該当しない場合はやはりMXVが良いと思います。
改めて主要モデルの選び方をまとめると下記の通りになります。
- アームを細かくカスタマイズしたい → LXがおすすめ
- 通常用途でスマートなアームが欲しい → MXVがおすすめ
- 34インチを超える大型ディスプレイを取り付けたい → HXがおすすめ
私の場合はデスクのスペースを広く取りたかったのと、見た目のスマートさに惹かれてMXVを選択しました。
エルゴトロン MXV 開封&設置
シンプルな外箱で届きました。
開封してみると、しっかりと梱包されています。説明書は各言語で記載があり、勿論日本語も対応していました。
袋から開封してみると、塗装が綺麗で質感も良い感じです。今回はマットブラックを購入しましたが、アルミもかなりかっこいいですよね。白基調のデスクならアルミにしたかもしれません。
デスク取り付け部分。角4か所にクッションのような素材はついているので大丈夫だと思いますが、私はデスクを買ったばかりだったので、念のため傷防止シートを張り付けました。こちらは100均に売っているものをハサミで形にそって切り取っただけです。
設置はデスクにアームを取り付けた後、アームにディスプレイを取り付ける形で実施。私は家族に手伝って貰い、2人で作業しました。アームもディスプレイも重量があり、1人でアームを抑えながらディスプレイをVESA部分に取り付けるのは中々難しいかもしれません。取り付け時はデスクやディスプレイに傷が付かないよう、柔らかいものをクッションとして敷いて作業すると安心です。
ディスプレイを取り付けた後にクランプ位置を調整すると重くて大変なので、アームだけ取り付けた状態で一旦位置を確認するのがおすすめ。
ディスプレイを取り付けてこんな感じになりました。いい感じ!
ちなみに私は34インチのウルトラワイドディスプレイを取り付けています。
エルゴトロン MXV を実際に使った感想
ここからはエルゴトロンのMXVを実際に使って感じた感想をレビューしていきます。ポイントは以下です。
- 最小限のクランプ部分でデスクが広く使える
- 細くスマートなアームデザインに、高級感と耐久力を感じる質感
- 可動域が広くディスプレイ配置の自由度が高くなる
- 配線は完全に隠せないが、綺麗にまとまる
それぞれ写真を掲載しながらレビューしていきます。
最小限のクランプ部分でデスクが広く使える
先に紹介した通り、MXVのクランプ部分はエルゴトロンのアームの中でも最小。このおかげで、アームのクランプ部分によって消費されるデスクのスペースが少なく、デスクを広々と使うことが出来ます。
私の場合はクランプ部分がディスプレイの真ん中あたりに来るような配置になっていて、一見ただのスタンドに見えなくもないのですが、一般的な34インチのディスプレイスタンドはこの倍以上のサイズになるので、通常のスタンドを使う場合と比べて圧倒的にデスクが広く使えています。
クランプ部分をディスプレイ下に来ないように配置を工夫すると、ディスプレイの下にキーボードを収納したり、ディスプレイスタンドを置いて小物を置いたり、色々と選択肢が広がりそうです。
細くスマートなアームデザインに、高級感と耐久力を感じる質感
エルゴトロンのMXVはアームがエルゴトロンのモデルで最も細い為、アームによるスペースの占有も最小限で済みます。個人的に感じたメリットは、奥行を必要としないこと。デスクから出っ張る長さは約数mm程度です。ケーブルの方が太いですね。
デスク後ろにスペースを取らずとも設置が可能なので、狭い環境やデスクを前に出せない環境でも問題なく設置出来ます。
また、MXVのアームはアルミニウムで出来ていて高級感と耐久力を感じます。ディスプレイ裏が見えるようなデスクの配置の場合などは、安価なアームと比べると見栄えが変わってくると思います。…私の普段の配置はアームが見えておらず、MXVの魅力を引き出せていないかもしれません。
可動域が広くディスプレイ配置の自由度が高くなる
可動域が広くディスプレイの配置の自由度が高いです。これについては文章より写真を見ていただいた方が早そうなので、色々な動かし方を試した写真を掲載します。
配線は完全に隠せないが、綺麗にまとまる
エルゴトロンMXVはアーム上部の配線を隠せません。アームの下半分はカバーがついていますが、アームの上半分部はカバーがついておらず、付属の結束バンドでケーブルをまとめるという仕様です。
購入前は配線を隠せないのが少し気になっていたのですが、結果的にディスプレイの裏に隠れるので特に気にしていません。
もし配線が見えるようなアームの配置にしていたとしても、ケーブルをスリーブで覆ってあげると綺麗な見た目になると思います。
参考:実際にMXVを導入した方の声
モニターを支えるアームをエルゴトロンmxvに変えてみました。
— タツオ@ゆとり係長 (@yutorikakaricho) October 23, 2022
スリムになってかなりいい感じ😊 pic.twitter.com/d4YqYLs2b0
エルゴトロン MXV まとめ
改めてMXVの特徴についてまとめると…
- 最小限のクランプ部分でデスクが広く使える
- 細くスマートなアームデザインに、高級感と耐久力を感じる質感
- 可動域が広くディスプレイ配置の自由度が高くなる
- 配線は完全に隠せないが、綺麗にまとまる
私はLXとの価格差以上の価値をMXVに感じました。省スペースかつ可動範囲が広いためデスクを広く使うことができ、見た目もスマートになります。
この記事がエルゴトロンのアーム購入の参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただき有り難うございました。
別記事で色々な動かし方を試してみました。