半年ほど前に購入したWFHD(2560×1080)の29インチウルトラワイドディスプレイを使っていましたが、段々と解像度が狭いと感じることが増えた為、1440Pのウルトラワイドディスプレイ(3440×1440)を購入しました。候補はいくつかありましたが、最終的にHPのX34を購入。
結論からお伝えすると、ゲーミングは勿論、プログラミングや事務用途がメインで安価なWQHDディスプレイを探している場合はHP X34がおすすめです。
私と同じくWQHDのディスプレイを探している方や、HPのX34の購入を迷っている方向けに、なぜこのディスプレイにしたのか、実際に使ってどうだったのかをレビューします。
ちなみに、私の用途はこんな感じです。
- メインはリモートワーク(エクセルなどの事務作業、プログラミング等)
- ゲームを少し(アクション、スポーツ、FPS)
- 本ブログの執筆作業
X34はゲーミングモニターですが、私のメイン用途は仕事や作業系です!
WQHDディスプレイ選びのポイント
早速新しいディスプレイの候補を探すため、まずはディスプレイのスペックを検討しました。私が気にしたのは下記の2ポイント。
- 平面ディスプレイ or 曲面ディスプレイ
- グレアパネル or ノングレアパネル
- 価格は7万以下
平面ディスプレイ or 曲面ディスプレイ
ディスプレイの候補探しで最初に迷ったのは平面のディスプレイにするか、曲面のディスプレイにするかです。ネットの意見を参考に考えてみましたが、結局モノを見た方がよいということでヨドバシで実物をチェックしました。結果的に、1行がかなり歪むのに違和感を感じ、平面に決定しました。
用途にプログラミングやエクセル作業が含まれる場合は、平面をおすすめします。
フォルダの表示や、文字の1行がかなり歪むので、プログラミングやエクセル作業といった事務作業では曲面ディスプレイの違和感を大きく感じます。曲面ディスプレイの方が平面ディスプレイより両端が見やすいというメリットはありますが、34インチのウルトラワイドくらいのサイズでしたら平面でも両端の視認に問題はないと思います。これより上のサイズになると湾曲必須になってくる印象です。
曲面も見た目は好きなんだけど…作業メインの方は平面の方がおすすめ
グレアパネル or ノングレアパネル
顔の映り込みや光の反射が少ないノングレアがおすすめです。基本的に私は今までノングレアディスプレイしか選んでいないので今回もノングレアのモノで探しました。
価格は7万以下
UWQHDを求めながらもなるべく安く済ませたいと考えていました。安ければ安いほど嬉しい…。
というわけで34インチで平面、ノングレアで安ければ安いほど嬉しい!でディスプレイを探した結果、大体2つに絞れました。
購入候補になったディスプレイ
先のポイントを踏まえて候補として上がったのはLGの34WN750-BとHPのX34。意外と平面ディスプレイの選択肢が少なかったです。
メーカー・型番 | パネル | リフレッシュレート | 表示色 | 価格 | 備考 |
LG 34WN750-B | IPS ノングレア | 75Hz | 約10.7億色 | 6万強 | HDMIx2 Display Port x1 |
HP X34 | IPS ノングレア | 165Hz | 約1677万色 | 5万強 | HDMIx1 Display Port x1 |
価格からしてX34が第1候補になったわけですが、購入前に気になったのは表示色が1677万色であること。そしてSNSに黄色っぽいとか、発色が悪いとか書かれていたこと。HPのX34は展示している店が見つけられず、実物が見れなかったのでちょっと不安でした。
34インチで解像度がUWQHDのウルトラワイドディスプレイとしてはかなり安いからね…
ただ、楽天リーベイツ経由でHPの公式サイトで購入すると楽天ポイントが10%つき、実質4.5万くらいで買えるということが分かり、不安が少しあったものの安さに押され「まあ何とかなるだろう・・・」とポチりました。
タイミングによってはセールで楽天リーベイツを経由しなくても4万円台になっているようです。
HP X34 Gaming Display レビュー
注文から1週間程度でHPのX34が届きました。
設置過程は割愛しますが、付属のDisplay Portケーブル、電源ケーブルを接続して、元から持っていたモニタアームにディスプレイをくっつけた形です。
ちなみに、このモニタアームは34インチに対応していない安価なものですが、このディスプレイの本体部分は34インチの割には軽い(5.3kg)ので、とりあえず普通に使えてはいます。いずれちゃんとしたアームを買います。 エルゴトロンのアーム購入しました。
HPのX34を使って感じた印象は下記の通り。
- ゲーミングっぽくない外観が良い
- 画質、発色に問題なし!
- 入力端子とリフレッシュレートの関係に注意が必要
- ディスプレイの操作感は普通、入力切替がワンタッチで出来るのは良い
ゲーミングっぽくない外観が良い
今回はモニタアームを使用しているので付属のスタンドは使っていません。しかし、モニタアームを含めても、全体的にゲーミングディスプレイっぽさは特にない普遍的なデザインです。僕のデスクはゲーミングっぽさは求めてないので、これは結果的に良かった点でした。
下部の真ん中にロゴ、右側に通電状態を示すライトがついています。下部のベゼルは少し太めですが、上部と左右のベゼルは細めで、ウルトラワイドという形も相まってシャープな印象で格好良い。
デスクは広ければ広いほどいいと思いますが、デスクが横に長くなればなるほど、ウルトラワイドディスプレイの方が見た目のバランスが良いなと感じます。個人的にはウルトラワイドに慣れてしまい、最近は通常の「ワイドモニタ」が全くワイドに感じなくなりました。むしろ、ワイドディスプレイが普及し始めた頃のスクエアディスプレイのように見えてきた感じすらあります。
背面のデザインも一般的なモニターといったところ。HPのロゴがうっすらとあります。全体的には薄いですが、真ん中の部分は少し盛り上がっています。
画質、発色に問題なし!
このディスプレイの気になるポイント、画質と発色です。
ネットに書かれていたことで一番心配していた発色ですが、結果的に全く問題なかったです。
発色が黄色いと言われている問題ですが、デフォルトは確かにその通りでした。しかし、設定をデフォルトから「ネイティブ」に変更してあげると違和感ない感じになります。
分かりづらいけど、デフォルトからネイティブに変更する動画を張っておくよ!
表示色が1677万色の件ですが、正直僕には10.7億色との違いがあまり分かりませんでした。元々使っていたディスプレイは10.7億色でしたが特に違和感は感じていません。1677万色と10.7億色のディスプレイを2つ並べてじっくり見たら違いを感じるかもしれませんが、普通に使う分には1677万色でも特に問題ないと思います。
デザイナーさんとかじゃなければ別に問題ないと思う。というか違いが分からないかも…
文字の見え方はこんな感じ。特に問題なく。一般的なWindowsのディスプレイといった感じです。巷には34インチなのに解像度が低く文字がガビガビ表示のディスプレイなども存在するので注意されたし。
入力端子とリフレッシュレートの関係に注意が必要
HPのX34には、入力端子としてHDMIとDisplay Portがそれぞれ1つずつ用意されています。従って、複数PCを繋げたりする場合、片方がHDMIでの入力になってしまう点に注意が必要です。HDMIだと規格の限界で165Hzは出せません。複数PCで切り替えつつどちらも165Hz出したいというニーズには合わない。
僕の場合はメインPCだけ165Hz出ればうれしいかな~くらいで、HDMIはノートPCを繋げてるくらいなので特に問題なかったです。
とはいえ、165hzを求めるのはコンマ何秒を競うアクションゲームをするユーザだと思います。しかし、そういったユーザは視界に入りきらないサイズのウルトラワイドディスプレイは選ばないと思うので、このディスプレイを選ぶユーザは実はそこまで165hzを重要視していないのではないか…と勝手に思っています。
ディスプレイの操作感は普通、入力切替がワンタッチで出来るのは良い
ディスプレイの操作ボタンは右後ろにあり、操作性は良くも悪くも普通です。どのディスプレイもこんなものかなとは思います。
嬉しい点としては、入力切替専用のボタンが用意されているところです。上から2番目のボタンを2回押せば入力を切り替えられるので、2つのPCを行き来する私には高評価のアクセシビリティ。
ちなみに以前使っていたディスプレイは、入力切替に異なるボタンを合計3回押す必要があり面倒でした。
その他、使ってて気になった所
Omen Gaming HubがインストールされているPCで使用すると、ディスプレイで行った設定よりOmen Gaming Hub側の設定が優先される
私はPCもHPのOMEN 40Lを使用していて、Omen Gaming Hubがプリインストールされています。
このOmen Gaming HubがインストールされているPCでHPのX34を使うと、どうやらディスプレイの物理ボタンで行った設定よりも、Omen Gaming Hubのアプリで行った設定が優先されるようです。
しかし、何故かディスプレイで可能な一部の設定がOmen Gaming Hub側で出来ないという問題があります。対策としては、Omen Gaming Hubをアンインストールするか、Omen Gaming Hubで出来る設定で妥協するかのどちらかです。
HDMI入力の表示速度が遅い
使っていてまだどこが悪いのか切り分け出来ていないのですが、HDMI入力の表示速度がかなり遅いです(7秒近くかかる)。スリープからの復帰や、Display PortからHDMIに入力を切り替えた時の待ち時間が長く、地味にストレスです。Display Port入力での表示は安定して早いので、私の環境問題の可能性もありです。
前のモニターはHDMI接続でも切り替えが遅いってことは無かったから、少し不満かな
HP X34 利用ユーザの声など
まとめ
安価な分、細かい妥協点はありますが、総合的には作業領域がとても広くなり購入してよかったです。特に事務作業では、複数のウインドウを表示してなお余裕があり、作業効率があがりました。
ゲームや映画での没入感も増し、仕事・プライベート両方で活用出来ていい感じです。
タイミングにもよりますが、セール時や楽天リーベイツのキャンペーンなどを使うと4万台で購入できます。この価格帯のディスプレイの中では一つ頭が抜けたコストパフォーマンスの高さです。
まずはHPのサイトでキャンペーンを実施していないかご確認することをおすすめします。
僕みたいにプログラミングや事務作業をしつつ、趣味程度にゲームや映画を見るような用途の場合はかなりおすすめです!
最後まで御覧いただきありがとうございました。
私はモニターアームにX34を取り付けています。モニターアームのレビューはこちら!
サブディスプレイにモバイルモニターという選択肢は如何でしょうか?
同じくHPのOMEN 40Lのレビューはこちら。