天板裏にネジ穴が予め用意してあり、好みのモジュールを取り付けられるカスタマイズ昇降デスク「Rasical Desk」。以前から当ブログでは注目していた製品の一つで、予約受付中の段階で展示製品をレポしていました。

先日ついにデスクが一般発売を開始し、製品をRasical様よりご提供頂きましたので本格レビューします。なお、デスクで使用できるモジュールは現時点では未発売。6月末までに発売予定です。
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カスタマイズ性のある新昇降デスク「Rasical Desk」とデスクシェルフ「Rasical Shelf」が大変お得なセール価格にて販売中。※モジュールについては2025年6月末までにお届け予定

Rasical Deskは好みの環境を簡単に構築できるカスタマイズ昇降デスク

結論、Rasical Deskは簡単に自分に合わせた環境を構築できる、無垢板を使った高級感のある昇降デスクです。
メリット | デメリット |
---|---|
木目の迫力がある無垢板を使用 傾斜がついた柔らかな感触の天板 配線を整理しやすい配線孔の加工 埋込式でスタイリッシュなコントローラー モジュールの取り付けが簡単で、種類も豊富 配線整理グッズ付きですぐに綺麗に使える 昇降範囲・耐荷重に優れた高性能な昇降脚 | コントローラーの位置は変更不可 脚部分が円柱型でマグネットアイテムがつけにくい |
天板の裏に「60個以上」のねじ穴が用意されていて、別売りのモジュールが簡単に取り付けられるのが大きな特徴のRasical Deskですが、カスタマイズ性を抜きにしても、工夫が詰まった天板と高品質な昇降脚で非常にハイクオリティです。
購入時点でモジュールを取り付ける想定が無いユーザーでも、セール価格では昇降脚+天板で7万円台と比較的安価に手に入るため、まずはシンプルな昇降デスクとして導入しても良いでしょう。
目立った弱点がなく、モジュールによる将来的な進化も期待できる。非常におすすめな昇降デスクです。
Rasical Deskの特徴・性能と基本スペックをチェック
Rasical Deskの特徴
Rasical Deskの特徴は、天板裏の拡張性です。

天板裏に60個以上のネジ穴加工が施されており、別売りのモジュールを自分の好きなように取り付けることが可能になっています。この機能によって、用途や好みに合わせた自分だけのデスクを構築することができるようになっています。

Rasical Deskの基本スペックを知る

Rasical Deskの基本スペックをチェックしてみましょう。
項目 | 性能 |
---|---|
天板サイズ | W1200 / 1400 / 1600mm × D700mm × H25mm |
脚サイズ | W1200~1800 × D57 × H605~1255mm |
重量 | 約31kg |
天板重量 | 120cm:約17.4kg 140cm:約19.6kg 160cm:約23.0kg |
モーター | デュアルモーター |
昇降範囲 | 630-1280mmまで調整可能(キャスター含まず) |
昇降速度 | 最大速度40mm/s、定格速度35mm/s |
耐荷重 | 125kg(天板、収納モジュール含む) |
騒音レベル | 50dB以下 |
操作パネル | メモリ可能な埋込型タッチパネル(3つまで記憶) |
消費電力 | 昇降時300W/待機時0.1W |
安全機能 | 衝突防止センサー、チャイルドロック |
一般的に流通しているハイクラスの昇降デスク相当のスペックになっており、拡張性を抜きにしてシンプルな昇降デスクとしてみても非常に高性能です。

Rasical Deskの組立てと設置
Rasical Deskは二個口で届く。重さと大きさに注意!

こちらが届いたRasical Deskの荷物です。天板と脚の二個口で到着します。梱包のサイズは脚は約30cm x 23cm x 105cm。天板側は選んだサイズとほぼ同じサイズで届きます。(今回の場合は約140cm x 75cm)
天板は大きなサイズになるので、荷物の搬入口は事前に確認しておきましょう。
何より注意しておきたいのが重さです。脚の重さは約31kgとかなりの重量です。天板についても、選んだサイズによって若干異なりますが、おおむね20kg前後になります。
天板サイズ | 重さ |
---|---|
120cm | 約17.4kg |
140cm | 約19.6kg |
160cm | 約23.0kg |
天板と脚を合わせると概ね50kg前後になるため、必要に応じて組立てサービスを利用するのがおすすめです。
※組立てサービスの利用は、注文時に組立てサービスを選択する必要があります
ちなみにRasical Deskが特別重いという訳ではなく、昇降デスクであれば一般的な重さです。
Rasical Deskの付属品詳細

Rasical Deskの付属品は以下の通りです。
- Rasical Desk本体 (天板、昇降脚)
- 組立用セット(軍手、ネジセット、工具、説明書)
- 結束バンド2m
- マグネットクリップ × 3
- マグネットケーブルホルダー × 3
- ケーブルラベル × 8
- ケーブルスリーブ2.0m
本体はもちろんのこと、配線を綺麗にするためのアイテムが多数付属しており、昇降デスクでは必須の配線整理も最初からしやすいようになっています。

昇降デスクは高さを変更できる性質上、配線が目立ちやすかったり、配線を引っかけて機器を故障させてしまうリスクがあるため、最初から配線を整理しやすいよう工夫されてるのは非常にありがたい!

Rasical Deskの組立て

それでは早速Rasical Deskを組み立てていきます。天板と脚の二個口になっていますが、脚のダンボールに説明書が付属しているのでまずは脚のダンボールを開きましょう。
Rasicalさんの製品は組立てがとにかくユーザーファーストです。手を怪我しないよう手袋が付属していたり、使用するねじは最初から袋分けされていて、アルファベットと色ですぐに判別できるようになっています。


説明書に従って天板の梱包を開くと、最初から組立てしやすいように天板の裏面から開くようになっていました。基本的にはこの天板裏に脚のパーツを取り付けていく工程になるので、最初から裏面が見えるようになっているのは非常にありがたい…!
作業中、ダンボールはそのまま傷防止のマットとして使用します。

またダンボールには組立て手順が記載してあり、組立て作業中にすぐ手順を再確認できるようになっています。
こんな感じでかなり親切な仕様になっている上、天板やパーツにはねじ穴が最初から用意されているので、説明書に沿ってねじとめしていくだけで簡単に組み立てることができました。

注意すべき点は説明書にも記載されていますが、
- 2人以上で作業する
- 取り付ける部品の向きに注意
- いきなりねじを本締めしない
といったことくらいでしょうか。実際の所組み立て家具に慣れている方なら、1時間程度で組立て完了すると思います。

先に紹介した通りRasical Deskは配線整理グッズがついているので、アイテムが少ないデスクであれば最初から配線を整えることができるのも嬉しいポイントでした。


デスク完成

完成したデスクがこちら。今回はサブデスクとして使っていたデスクを撤去しRasical Deskを設置しました。
同じくRasicalから発売されているRasical Shelfも配置しています。こちらも天板と質感が同じで、しかもデスク本体の配線孔と合うように計算されているので、デスクと併せて導入すると見た目も快適性も抜群です。
Rasical Shelfのレビュー記事はこちら

【レビュー】Rasical Desk
それではRasical Deskをレビューしていきます。
工夫が詰まった、便利で高品質な天板

Rasical Deskの天板は多くの工夫が詰まっていて、そのまま状態でとても快適でした。デフォルトの天板がここまで加工されている製品は他にあまり見ないのではないでしょうか。
- 無垢板を使った天板は木目の迫力を楽しめる
- 腕が当たる部分がなだらかになっていて痛くない
- 配線孔加工でデスク上をスッキリ。グロメット式のアーム取り付けも可能
無垢板を使った天板は木目の迫力を楽しめる

Rasical Deskの天板は無垢板を使っていて、全体に広がる木目の迫力が楽しめます。集成材のようなモザイク調にもなっておらず非常に高級感のある天板です。
ウォルナット材を使用しているわけではなく別の木材を着色しているようですが、安っぽさは感じません。ただ、個人的な印象では「ウォルナット」というより「ダークブラウン」の色味に感じました。

天板全体はクリア塗装が施されていて、水分をしっかりはじいてくれました。傷にも強い塗装なので、長く使うことができそうです。
サイド部分は丸みのある造形になっていて、こちらにも木目がしっかり出てきています。

本物のウォルナットの1枚板で後述する加工がしてあると、おそらく天板だけでほぼ商品代のコストが掛かってしまうのではないかと思います。価格と見た目のバランスが良く取れた天板で非常に良いと感じました。
腕が当たる部分がなだらかになっていて痛くない

天板の前面はなだらかな傾斜がつくような加工がされています。この加工のおかげで、腕を置いた時に角が当たらず非常に快適です。
特にPC用途の場合、キーボード操作を際に手首を置いても柔らかな当たりで加工の効果は抜群です。メインで使っているデスクの天板にもこの加工があればな、と思うくらいには良かったです。

傾斜の使い心地は先に記載した通りですが、実用性だけでなく見た目も柔らかい印象を与えてくれいます。リビングのような目につく場所に置くデスクとしても非常におすすめできるのかなと思います。

逆にデスクの端にキーボードを寄せるような使い方をしたい場合は、デスク手前部分は傾斜がついてしまっているので使いにくくなる可能性があるかもしれません。自分の普段のデスクの使い方を把握しておき、傾斜がデメリットにならないか前もって確認しておくと良いでしょう。
配線孔加工でデスク上をスッキリ。グロメット式のアーム取り付けも可能
Rasical Deskは天板の後ろの部分に加工で穴があけられています。

デスク上からデスク下への配線をここから通すことで配線をまとめやすく、同時に隠しやすくしてくれています。この穴は配線だけでなく、グロメット式のモニターアームを取り付けすることも可能です。

この配線孔を最も有効活用するなら、やはりRasical ShelfとRasical モニターアームを使うのが一番良さそうです。元々同時に使うことを想定してデザインされているので、アームを取り付けた際にデスクシェルフをデスク置くまで寄せることができるようになっています。


更に、シェルフで配線の目隠しをしつつ配線孔から天板下へ配線を通すことができるため、天板下に「Cable Organizer」を設置すればほぼ配線は目に入らないような状態にできるのではないでしょうか。
昇降デスクとして高性能。カスタマイズ以外の「使い心地」をチェック!

カスタマイズ性が大きな特徴のRasical Deskですが、カスタマイズ性を除いても単純に昇降デスクとして非常に高性能でした。
広い昇降範囲で幅広い身長に対応
Rasical Deskの昇降範囲は「63cm~128cm」とかなり広め。一般的なデスクが70cm前後であることを考えると、幅広い身長に対応していることが伺えます。
実際に身長170cmの筆者の場合、以下のような設定で使用しています。
シチュエーション | デスクの高さ設定 |
---|---|
座っている時 | 69cm |
立っている時 | 103cm |
このようにほぼ平均身長の筆者の設定とRasical Deskの昇降範囲を見比べてみると、上下ともにまだまだ余裕があることが分かります。
安価な製品の場合、設定できる高さが70cmからのモデルも多くあり、女性の方が買ってみたら高かった…という話も見かけますが、Rasical Deskは63cmから設定できるため万人が使用できる仕様になっています。
ストレスのない昇降スピードに静かな動作音
Rasical Deskの昇降脚は非常に高性能。ストレスのない昇降スピードで動作音も気になりませんでした。
筆者が別で所持しているFlexiSpot E7と比べると、昇降スピードにほぼ差はなく、動作音についても音量自体の差はほぼ感じませんでした。Rasical Deskの方が低音が少し強いかな?といった印象です。
埋込式のコントローラーは3つの高さを記憶。クリック感があり使いやすいが、位置は変更できない

Rasical Deskのコントローラーは天板に埋め込まれています。「後付け」感がなく、非常にスタイリッシュです。コントローラーは好みの高さを三つまで記憶しておくことができ、一度記憶すればボタンワンタッチで設定した高さに変更することが可能です。
個人的には以下のような設定がおすすめ。
- 座り姿勢の時の高さ
- 立ち姿勢の時の高さ
- 最大の高さ
基本的に①②は必須ですが、③は配線を整理する時に下に入り込めるので設定しておくと楽です。
このコントローラーで気に入っているのがクリック感がしっかりあるということ。

FlexiSpotのコントローラーも基本的な機能は変わりませんが、ボタンは凹凸がないタッチセンサーのため、手触りだけではボタンが押せません。そのため、高さを変更する時に目線を移し、正しいボタンにタッチする必要があります。横幅が大きなデスクになるほどこれが地味に面倒です。
Rasicalデスクではボタンの位置に凹凸があり、押せばしっかりと押した感覚があります。おかげで慣れれば目線を移さなくても操作できるのが最高です。
このコントローラーのデメリットとしては、埋込式のため位置が右端前方から変更できないことです。
筆者の感覚では通常の使用範疇で邪魔になることはあまりなさそうでしたが、120cmの最も横幅が狭めのモデルで、右寄りで座ったりする場合などは手首が当たらないか注意が必要です。

デスク周りのアイテムの置き方によって座り方は変わってくるので、事前にデスクトップPCの置き方などをシミュレーションしておくと間違いないでしょう。

左利きの方は若干不便に感じるかもしれませんね。
Rasical Deskは揺れる?結論、問題ありません

昇降デスクで気になるのが高さを上げた時に揺れが強くならないか?という点。結論、揺れはほぼ気になりません。
Rasical Desk自体、天板と脚を合わせると約50kg前後の重さになる上、天板の奥行は75cmと広く取られているため、非常に安定感があります。立ち作業でデスクに肘をついたりしても揺れは特に気にならず、快適に作業することができました。
ただ、FlexiSpot E7と比べると剛性感は若干低いかもしれません。デスクを横方面にスライドさせた際に、若干脚部分が歪みを許容するように感じました。
昇降脚部分は丸みがありインテリアに馴染むかわいらしいデザイン


昇降脚本体は丸みのある柔らかいデザインです。インテリアに馴染み安く、書斎以外の場所にも十分置けそうな雰囲気。マグネットが付けられるため配線の整理もしやすいです。
デメリットとしては角ばっている脚と比べ、付けられるマグネットアイテムが減るということでしょうか。例えばFlexiSpot E7では脚にマグネットのティッシュケースを取り付けられますが、Rasical Deskでは滑ってしまい取り付けられませんでした。

【追記予定】天板裏を使って簡単にデスクをカスタマイズ
Rasical Deskの本命機能がカスタマイズ性。天板に予め仕込まれた60個以上のねじ穴を使って、簡単にモジュールを取り付けられるようになっています。
モジュールは「引き出し」「キーボードトレイ」など多岐に渡っていて、自分の好きなモジュール好みの位置に取り付けられるので、自分に合った最適なデスクを簡単に構築することができます。
Rasical デスクで使えるおすすめのモジュールは?
種類豊富なRasical Desk/Shelfで使えるモジュール。下記の記事でおすすめのモジュールを紹介しているので、購入を検討されている方はぜひチェックしてみてくださいね。

参考:当ブログ限定5万円以上で使える「3,000円オフクーポン」を配布中
当ブログでは、Rasicalの注文で使える3,000円引きクーポンを配布中。5万円以上の購入が条件となっているため、今回紹介しているShelfのみでは対象外ですが、デスクやチェアと一緒にご購入を検討されているかたは、忘れずにクーポンコードを適用してください。
お会計額から¥3,000円オフ!
コード:OJYQOKHDXI
※お会計価格5万円以上で使用可能、セールと併用可
まとめ:好みに合わせた環境を簡単に構築できる無垢板の昇降デスク

結論、Rasical Deskは簡単に自分に合わせた環境を構築できる、無垢板を使った高級感のある昇降です。
メリット | デメリット |
---|---|
木目の迫力がある無垢板を使用 傾斜がついた柔らかな感触の天板 配線を整理しやすい配線孔の加工 埋込式でスタイリッシュなコントローラー モジュールの取り付けが簡単で、種類も豊富 配線整理グッズ付きですぐに綺麗に使える 昇降範囲・耐荷重に優れた高性能な昇降脚 | コントローラーの位置は変更不可 脚部分が円柱型でマグネットアイテムがつけにくい |
モジュール式デスクとして簡単にデスクを好きな形にカスタマイズできるため、個々にあったデスク環境を構築できるのが大きな魅力。
モジュールを使う予定がなくとも、工夫が詰まった天板に高性能な脚を兼ね備えたRasical Deskはシンプルに昇降デスクとしても非常におすすめです。将来的な拡張性を踏まえると非常にコスパに優れており、これから昇降デスクを購入するなら必ず選択肢の一つとして検討しておきたい製品でしょう。


