作業を効率的に、長く続けるのに最も重要なのがオフィスチェア。
オフィスチェアは良い姿勢を維持するために「固め」の座り心地の製品が多い印象がありますが、今回そのセオリーを覆すような「浮いている」座り心地を持つSIHOO DORO C500をご提供頂いたので本記事でレビューしていきます。

DORO C500をご提供いただいてから1日約8時間、1か月ほど使用してのレビューになります!
SIHOO DORO C500の販売を記念して、期間限定で購入時に特別なプレゼントを配布中!




浮いているかのような座り心地と自由自在なアームレストが特徴のDORO C500


結論、SIHOO DORO C500は浮いているような座り心地で快適なリラックスタイムと集中作業の両方をサポートしてくれるオフィスチェアです。
良いポイント | 良くないポイント |
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リラックスしやすい柔らかな座り心地 快適に休憩できるリクライニング機能 直感的に動かせる6Dアームレスト 軽く簡単に動かせるクリック式調整機能 | 調整機能は狙った位置での固定が難しい アームレストが後方に寄せられない キャスターの滑りが悪い 組立てに比較的手間がかかる |
腰が張り出しているセパレートチェアは一般的に大きめな作りでサポート感が強いですが、本製品は柔らかめなメッシュ素材とコンパクト目なサイズ感で、小柄な方や女性の方にもおすすめしやすいオフィスチェアとなっています。
リラックスタイムに本領を発揮する柔らかめで浮いているような座り心地が特徴ですが、腰を支えてくれるランバーサポートや6Dアームレストで正しい姿勢を維持しやすくなっており、仕事や作業も快適にこなすことができます。
- チェアでゲームをしたり映画を見るなど、リラックスタイムを過ごす方
- 長時間チェアで仕事や作業を行う方
- 固めのメッシュや凹凸の強いチェアが苦手で、柔らかめのメッシュチェアを探している方


SIHOO DORO C500の特徴
SIHOO Japanのチェアの中では最もハイスペックなDORO C500。「浮いているかのような椅子」がコンセプトとなっているこのチェアの特徴をチェックしていきましょう。
SIHOO DORO C500の特徴
反重力メカニズム


SIHOO独自の機構で従来のチェアで問題であった、「リクライニング角度の制限」「弾力線が不均一」といった問題を解決し、快適な座り心地を実現しているとのこと。
特殊な高性能グラスファイバー素材を使用しており、適度な柔らかさと反発力があり、体重を預ける時・起きる時両方で快適な感覚を得ることができるようになっています。
結果的にまるで「浮いている」かのような座り心地を得ることが可能です。
首に優しい3Dヘッドレスト


広い範囲で調整が可能な3Dヘッドレストは、高さ約4.5cm、前後約6.5cmの調整の他、2段階のパーツで角度も柔軟に調整が可能になっています。
高さ調整できる背もたれ


座高に合わせて背もたれの高さを自由に変更でき、個々にあった設定でベストなフィット感を得ることが可能です。
自由自在な6Dアームレスト


アームレストは連動式になっており6Dと自由度の高い可動を実現。上下・前後・左右・左右角度・前後角度の調整が可能です。また、アームレストがリクライニングに合わせて連動するようになっているため、様々な体勢で快適に腕を置くことができるようになっています。
ラグジュアリー高弾力メッシュを採用


パラシュートに使用されるコードと同じ素材の特製素材を採用し、何種類もの特別な編み込みをすることで、高弾力と耐久性を兼ね備えた素材を実現しています。
保証期間は3年


保証期間は購入日より3年となっています。保証書はなく、注文番号と写真を添付する形とのことです。
SIHOO DORO C500の組立て
SIHOO DORO-C500は組立て式の為、到着したら自分で組み立てる必要があります。早速その組立ての様子をお伝えしていきます。
大きめな外箱に約30kgの高重量に注意


梱包サイズは「W78 x D59 x H54cm」と一般的なドアをギリギリ通るサイズ感です。重さが約30kgほどあるため、搬入方法や経路は事前に検討しておくと良いでしょう。設置場所が2階なら、1階で開封してパーツごとに運んだ方が良さそうです。し
DORO-C500を組立て




早速梱包を開けてチェアを組み立てていきます。最終的に約1時間ほどかかりました。組立て自体はシンプルで簡単ですが、一般的なチェアよりやや工程が多く少し時間が掛かります。


基本的には付属の六角レンチでネジとワッシャーを締めていくだけですが、ネジに説明書に記載されている「アルファベット」の記載がないのがちょっと不便でした。




「説明書でアルファベットを見る」⇒「アルファベットのネジのサイズを見る」⇒「適合するサイズのネジを使う」という読み替えが必要になってしまっているのがちょっと面倒です。できれば最初からネジ側にも説明書に記載されているアルファベットが書いてあると楽ですね。
ざっくりと工程を説明すると、まず最初に脚部分を組立て、キャスターを取り付けた後にシリンダー置きます。




次に座面にフットレストを取り付けたら、それに対して背もたれ取りつけます。ここが重たくてちょっと大変かもしれません。一人でもなんとかいけました。




次に肘置きを取り付けます。向きに注意して取り付けましょう。


完成
最後にヘッドレストを取り付けて完成です。ヘッドレストなしでも使用可能ですが、DORO C500はリクライニングで真価を発揮するので基本的に取り付けた方が良いと思います。






【レビュー】SIHOO DORO C500


それでは実際にSIHOO DORO C500を1ヶ月ほど使ったので、筆者の使用感に基づいて本製品をレビューしていきます。
ダイナミックな曲線とアルミの質感が生み出す高級感のあるデザイン
DORO C500はダイナミックな曲線を描くデザインが特徴的です。背もたれやヘッドレストは勿論、アームレストも丸みを帯びていて、オフィスチェアとしては固さを感じさせないリラックス感のある雰囲気です。




後ろから見ると大きなシルバーのパーツが背もたれを支えてくれています。存在感がありチェアに安定感を持たせてくれていて、高級感のある良いアクセントにもなっています。存在感はあるもののメリハリのある造形のお陰で圧迫感は感じさせない塩梅が素晴らしい。


柔らかさとスタイリッシュさが同居していて、オフィスでも家でも使えるお洒落なデザインです。


デメリットとしては指紋が目立ちやすいので、綺麗に使いたいなら気になるかもしれません。シルバーパーツで構成されている部分の殆どは普段触らない場所ですが、唯一アームレストの付け根の部分は手に触れやすいので定期的に拭くようにしています。




リラックスに適した浮いているかのような柔らかい座り心地
太ももに圧迫感を感じない、心地いいメッシュ素材


メッシュ部分はパラシュートなどで使用される特別な素材を採用していて、耐久性に優れています。メッシュチェアは反発感が強めのものが多く、太ももに圧迫感を感じたりお尻が痛くなったりする場合がありますが、DORO-C500の座面は比較的「張り」が強すぎず、座った際に圧迫感を感じにくいのがとても良いと思いました。


部位によって張りの調整がされているようで、圧迫感を感じやすい太もも部分は張りすぎておらず、余裕のある柔らかい感触。筆者は細身で固いチェアだと太ももが痛くなりやすい方ですが、DORO-C500は長時間座っても快適に過ごすことができました。
遊びがありふんわりと腰を支えてくれるランバーサポートで集中作業にも対応


座面の次に気になるのがランバーサポート。このランバーサポートが実はかなりふんわりとした感触になっていて、座ってみると優しく包み込んでくれる感触でリラックス感が強いです。手で押してみるとかなり凹むことが分かります。


腰に合わせて形状が変わってくれるので、強制的に良い姿勢にされるというよりは無理のない範囲で腰をホールドしてくれる作りです。
ランバーサポートと併せて座面の前後調整が可能なので、体に合わせて調整するとしっかり奥深くまで座ることができます。良い姿勢を保ちやすく、仕事で長時間座っていても腰が痛くなることがありません。快適に長時間の作業が可能です。


柔らかな座り心地の本領が発揮されるリクライニング機能
柔らかな座り心地の本領が発揮されるリクライニング機能




このチェアの座り心地が最も活きるのはリクライニング時だと思います。柔らかな座面とランバーサポートに体を預けると、ソファに寝転んでいるかのような感覚でリラックスすることができます。
同じ機能があるチェアは沢山ありますが、リラックス用途での心地よさはDORO-C500が頭一つ抜けているように感じました。
こういったセパレートタイプのチェアはランバーサポートが強く、リクライニングしても腰に圧迫感を感じる場合が多いですが、DORO-C500の場合はランバーサポートが柔らかいのでリクライニングとの相性は抜群。
リクライニング角度にしっかりとついてくるアームレスト
このチェアのメリットとして、リクライニング時にアームレストがしっかりと倒した角度に合わせて一緒に傾斜するようになっています。


これのおかげでリクライニング時にも肘を置けるため、本を読んだりiPadを操作する際にも快適です。
脚を放り出せるフットレスト






フットレストは調整幅が大きく、リクライニング時に自分の好みの位置で脚を預けることができます。座り作業で疲れた脚を伸ばしてフットレストで休ませると本当に気持ちいい。


好みの角度で止めることができるので、脚を少し上げるような角度で止めると疲れが癒えて最高です。
広い可動域で直感的に操作できる6Dアームレスト!ただし惜しい点も
グリグリと直感的に動かせるアームレスト
DORO-C500は6Dアームレストを採用していて、様々な方向にグリグリと軽い感触で動かせるのが気持ちいい。アームレストをもって動かしたい方向に動かせば、すぐに自分の欲しい場所にアームレストを移動することができます。






かなり内側にも寄せられるので、痩せ型の方で一般的なアームレストだと幅が広すぎる…という方にもおすすめです。
前後の調整域に課題感あり




自由度が高く概ね満足なアームレストですが、個人的に後方への可動域が物足りないと感じました。筆者は普段はアームレストを使いつつチェア自体は前方に寄せる使い方をします。そうしないとキーボードが遠くなり、前のめりの姿勢になってしまうからです。
そういった座り方をしたい時に、DORO-C500はアームレストがそこまで後ろに寄せられないのでデスクに干渉してしまうのが個人的に残念なポイントでした。
内側に寄せれば、ほぼ背もたれに着くくらいに後ろに寄せられますが、これだとちょっと窮屈です。前後調整幅がもう少しあると、より便利に使えるアームレストになるのではないかと思います。
斜めの調整で思わぬ動きをすることも。ロック機能があれば…




個人的な合わなかったのが斜めの調整機能です。アームレストの後ろよりの位置で体重を掛けることでアームレストを斜めに跳ね上げることができるこの機能ですが、少し考えごとをする時に肘に体重を掛けると、意図せずアームレストが斜めに可動してしまうことがあります。
エンジニア特有の「俯瞰して考え事をするヤツ」をする時に肘をつくと誤動作して少しびっくりするので、この斜めの調整機能は個人的には不要でした。
とはいえ私の用途に合っていなかっただけで、イラストを描いたりする方には凄く便利な機能だと思います。


クリック式の調整機構で簡単に動かせる!しかし固定は苦手
ヘッドレスト、背もたれ、アームレストの調整はクリック式




DORO-C500の拡張性機能は基本的にクリック式になっています。カチカチとした操作感で軽い力で動かすことができ、動かしたいと思った時にすぐ調整できるので快適です。
アームレストは記事の前半に記載した通りで自由度が非常に高くなっていますが、ヘッドレストや背もたれについても広い幅で調整することが可能です。
簡単に動かせる一方、狙った位置での固定がうまくいかないことも


各調整機能は簡単に動かせる一方で、軽いパワーで動かせてしまうので止めたい位置で止めるのが難しい印象があります。
特に背もたれやヘッドレストについては、可動域の限界まで動かすと元の位置に戻せるようになる仕組み。ですが、簡単に動く上に限界の位置は視覚的には分からないので、感覚で動かすしかありません。結果的に可動域の限界付近で止めたい時に何度かトライすることになります。
また、意図せず動いてしまうこともあるため、頻繁に動かすなら便利ですが、決まった位置に固定しておきたい時には不便に感じることもありそうです。
まとめ:浮いているかのような座り心地と自由自在なアームレストが特徴のDORO C500


あらためてまとめると、SIHOO DORO C500は柔らかめなメッシュを採用した、浮いているような座り心地が特徴のオフィスチェアです。
良いポイント | 良くないポイント |
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リラックスしやすい柔らかな座り心地 快適に休憩できるリクライニング機能 直感的に動かせる6Dアームレスト 軽く簡単に動かせるクリック式調整機能 | 調整機能は狙った位置での固定が難しい アームレストが後方に寄せられない キャスターの滑りが悪い 組立てに比較的手間がかかる |
柔らかい座り心地が大きな特徴で、リクライニングした時の心地よさはオフィスチェアの中では頭一つ抜けているように感じました。
一方でアームレストやキャスターなどの細かい部分で惜しいと感じるポイントもあるため、自分の用途や座り方を踏まえて問題にならないか検討しておくと良いでしょう。
トータルでは高級感のある見た目に柔らかい座り心地と細かい調整機能があり、以下のような方に非常におすすめです!
- チェアでゲームをしたり映画を見るなど、リラックスタイムを過ごす方
- 長時間チェアで仕事や作業を行う方
- 固めのメッシュや凹凸の強いチェアが苦手で、柔らかめのメッシュチェアを探している方







