外の音を聞きながら音楽を聴ける「ながら聴き」に適したオープンイヤー型のイヤホンは、通常そこまで音質がよくないもの。
今回紹介するShokz(ショックス)のOpenFit 2はオープンイヤー型ながら低音をしっかり楽しめる音質が衝撃で、つけていることを忘れてしまう快適性や操作しやすい物理ボタンも最高だった。
低音と快適な着用感、操作性が魅力のながら聴きイヤホン「OpenFit 2」

まずは実際に使って感じた、ShokzのOpenFit 2の特徴をざっくりご紹介。
- 軽量かつ柔軟!付けていることを忘れる快適な着用感
- オープンイヤー型の域を超えてしっかりした低音と、バランスの良い音質
- 1日しっかり使えるバッテリー性能、急速充電対応で充電を忘れてもすぐに使える
- 優秀なノイズカットで外での音声通話も安心
- 物理ボタン搭載で、運動中にも快適な操作性
- アプリ連携でカスタマイズが可能も、痒い所に手が届かない惜しさ
オープンイヤー型といえば「ながら聴き」に適していて、音質は「ある程度」で低音に関してはほぼ諦めて使うイメージだったが、このイヤホンは低音がしっかり出ていて音楽が楽しめる。
ニッケルチタン形状記憶合金で作られたイヤホン本体は軽量で柔軟性が高く、つけていることを忘れてしまうクオリティだし、スマホを出したくない運動中などに使える物理ボタンの操作性が抜群。
最大11時間再生できるバッテリーの持ちの良さやマルチポイント接続、クリアなマイク品質など正直これといった弱点が見つからない、現状TOP級のオープンイヤー型イヤホンに仕上がっていると感じた。
Shokz OpenFit 2をレビュー
Shokz OpenFit 2を開封

それては届いたOpenFit 2を早速開封していきます。
中身は本体の他、CtoCのケーブルが1本、説明書にシリアルコードが記載された紙が入っています。充電器本体は付属していないので注意しましょう。


イヤホンケース本体はオールブラックでシックな質感。ロゴ部分もブラックですが、反射感のある素材になっていて角度によりロゴが映えるデザインです。


本体のサイズ感は4.43 x 4.42 x 1.97 cmで、オープンイヤー型として一般的なサイズ感といった所。ポケットに十分入るサイズ感で、持ち運びも余裕です。

ケースの素材感は柔らかみがあり滑り止めが効いているので、外で取り出す際などに落としにくく安心感があります。一方で、若干皮脂汚れが目立ちやすいというデメリットはありそうです。
ケース本体を開けるとイヤホンが見えるようになっています。イヤホンは重ねて収納する形になっていますが、マグネットで吸着するようになっていて着脱はしやすくストレスはありません。

ちなみに本製品の保証期間は2年。この手の製品にしては長めに取られていて安心です。保証を受けるには同封されていたシリアルNoが必要になるため、大切に保管しておきましょう。
ペアリングについて
イヤホン自体はケースを開いたタイミングで接続されるような仕組みになっていて、最近のトレンドをしっかりと抑えた使い心地になっています。
1度ペアリングをしてしまえば次回はイヤホンケースを開いたタイミングで任意のデバイスと接続されるので、耳に付ける時にはもう接続完了している状態。

ペアリングの手順は非常に簡単。
- ケースを開けたイヤホン本体の下にある物理ボタンを長押し
- 「ペアリングモード」になったことを確認(本体のLEDが点滅します)
- 任意のデバイスから「OpenFit 2 by Shokz」に接続
ちなみに、購入直後のデバイスにも繋がっていない状態の場合は、開くだけでペアリングモードになるため上記の①②の手順は不要。デバイスから繋げるだけですぐに利用できます。
これで一度接続してしまえば次回からは自動でつながるようになります。
マルチペアリングについて
OpenFit 2はマルチペアリングに対応しているため、先の手順で複数のデバイスとペアリングすることが可能です。「音がなっているデバイス」に有線して接続するようになっているため、接続先を一々手動で切り替えたりする必要がありません。
自宅や運動時に力を発揮するオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン

OpenFit 2はオープンイヤー型で、イヤホンを装着して音楽を聴いていても外の音が聞こえるのが大きな特徴。運動や自宅で家族と過ごしている時など、音楽を聴きながら外の音も聞こえていて欲しい時に適していて、実際に使ってみると以下のようなシチュエーションで大活躍します。
- 職場や自宅でのWEB会議の時
- 料理や作業をしながら音楽を聴きたい時
- 外で散歩やランニングなどの運動をしている時
個人的にはWEB会議や毎朝のウォーキング時に使用中。自宅にいる時に音楽を聴いていてもチャイムの音がしっかり聞こえるので突然の来訪にも対応できるし、散歩中も外の音がしっかりと聞こえるので安心。
WEB会議はPC、ウォーキングはスマホと接続する必要があるけれど、先にも少し書いている通りOpenFit 2はマルチポイント接続に対応しているので一度接続してしまえば自動で音が出ている機器に接続してくれるのも凄く便利です。一々繋ぎなおしたりする必要がないので、複数のシチュエーションでフレキシブルに利用できます。
軽量かつ柔軟!付けていることを忘れる快適な着用感

OpenFit 2の大きな特徴が付けていることを忘れてしまうような、快適な着用感です。
イヤホン本体は9.4g。オープンイヤー型イヤホンとしては驚くようなスペックではありませんが、十分軽量の域でしょう。
特筆すべきは本体の柔軟性で、ニッケルチタン形状記憶合金で作られた本体は柔らかく耳に違和感なくフィットしてくれる。実際に使ってみると外の音が聞こえるのも相まって、つけていることを忘れてしまう快適さ。


それでいてしっかりとホールドはしてくれるので、頭を振ったり走ったりしてみても耳から脱落しないので、ランニング用のモデルでないものの日常の運動は問題なくこなしてくれそうです。
ちなみに先に名前が挙がった「ニッケルチタン形状記憶合金」によって耐久性も上がっているようで、いいとこづくめ。
オープンイヤー型の域を超えてしっかり鳴る低音、全体ではバランスの良い音質
圧倒的な音質の良さに感動

OpenFit 2が届いて使って、すぐに驚いたのがその音質の良さでした。
オープンイヤー型といえば「ながら聴き」用で、そこまで高品質なサウンドを求めて購入するイメージはあまりないし、低音に関してはほぼ諦めて使うくらいの認識でいました。しかし、OpenFit 2は低音もしっかり出ていてオープンイヤー型ながら音楽が十分に楽しめるサウンドです。
それを実現しているのがDualBoostテクノロジー。OpenFit 2は従来モデルでは1つだったドライバーユニットが2つになっていて、それぞれが低音と高音を処理しているらしく…結果として従来のモデルと比べて低音の響きが圧倒的に良くなったし、中音域~高音域の解像度も上がりバランスがよくなった印象があります。
個人的にこの音質だけでもOpenFit 2を選ぶ価値は十分あると感じていて、同じような機能を持つ安価なモデルも世の中には沢山存在しますが、一度OpenFit 2を体験してしまうとこの音質は手放せなくなってしまいそうです。
音漏れは通常使用ではそこまで気にならないが、多少はする
このイヤホンはオープンイヤー型なので、音漏れは多少するものの、オープンイヤー型イヤホンの使用範疇では殆ど気になりません。

Shokzのイヤホンには「DirectPitch™ テクノロジー」が使用されていて、一般的なオープンイヤー型よりも音漏れが軽減されているとのことです。

繰り返しにはなりますが、通常の音量の範疇で聞いている分には殆ど気にする必要はなさそう。とはいえ耳に近づけば「何か音が鳴っている」のは聞こえるので、満員電車等での使用は音量を低めにするといった配慮をした方が良さそうです。
気になる場合は後述するアプリのイコライザで「プライベート」を使用することで音漏れを抑制することができます。
1日しっかり使えるバッテリー性能、急速充電対応で充電を忘れてもすぐに使える

OpenFit 2の大きな特徴が大容量なバッテリーです。
イヤホン単体で最大11時間、充電ケース併用で最大48時間の再生が可能。普通に使う分には十分すぎるバッテリー容量で、充電回数も減るためストレスが皆無。
なお通話機能を使う場合は1回の充電で最長7時間、充電ケース併用で合計最大20時間。通話をしていても休憩を挟めば1日しっかりと使えるので、1日中誰かと通話しつづけるようなシチュエーションにも応えてくれます。
更に嬉しいのが急速充電に対応しているという点です。約10分の充電で約2時間の再生ができる為、もし充電をし忘れてしまっていても少しの充電ですぐに使用することができます。
優秀なノイズカットで外での音声通話も安心

OpenFit 2はマイクを搭載していて、単体で音を聞きながら通話をすることも可能です。
マイクの音質に関して特筆すべきはノイズカットの品質だと感じました。特に外で使用している時の「風切り音」は殆ど入らず、歩きながらの使用にも十分耐えうる性能です。
もちろん自宅などでのWEB会議もしっかりこなしてくれるので、オフィスやワークスペースなどで使うデバイスとして非常に優秀だと感じました。
操作しやすい「物理ボタン」搭載で運動中も快適

このモデルの嬉しいポイントが「物理ボタン」が搭載されているところ。前作から進化したポイントの一つでもあります。
「タッチセンサー」式は誤反応も多く、そもそもタッチが反応する範囲も分かりづらかったりするので実際殆ど使わなかったりします。運動して汗をかくと全く反応してくれなくなってしまうこともしばしば。
個人的には毎朝のウォーキングや、リモートワーク時のWEB会議での使い心地が抜群で、「ながら聴き」で高音質なイヤホンを探している方には是非おすすめしたいです。
OpenFit 2は物理ボタン式で、押すべき場所も操作感も明白。外で運動中などのわざわざスマホを出したくない時などにこの物理ボタンが大活躍します。
とにかくタッチセンサーと比べて誤作動しづらく、ストレスが少ないのが嬉しい。

物理ボタンがしっかりと左右に搭載されているのが秀逸で、操作が直感的で覚えやすくなっています。ちょっと操作にクセがあるイヤホンなんかだと、「音量の上げ下げ」といった操作ですら難しかったりするけれど、OpenFitは「左耳長押しで音量を下げる」「右耳長押しで音量を上げる」と直感的です。
1回押す:再生/停止
2回押す:次の曲
3回押す:前の曲
右長押し:音量アップ
左長押し:音量ダウン
ランニング中に少しコンビニによる時は左右どちらかを一度押せば音楽の再生・停止ができるし、操作がとても快適で実用性抜群です。
ちなみにOpenFit 2には一応タッチセンサーボタンも付いていて、アプリと連携することで好きな設定に変更することができますが、恐らくあまり使わないと思います(後述)
アプリ連携でカスタマイズが可能も、痒い所に手が届かない惜しさ
OpenFit 2はShokz公式アプリを利用することで、ちょっとしたイコライザの使用やボタンのカスタマイズが可能です。
とはいえイコライザは5項目を10段階のみで、低音を強くするともっさりした音になってしまう印象。正直デフォルトで聴くのが間違いないかなと感じました。

ボタンの操作に関しても変更できるものの、用意されたプリセット内から選ぶ形になっていて、好きなようにバインドできないのが非常に惜しい。


個人的に買えたいと思っていた設定が、プリセットに存在しないため変更できず・・・。
このようにアプリと連携はできるが痒い所に手が届かないといった印象で、ShokzのOpenFit 2の唯一の弱点だと感じました。この辺りはアプリのアップデートで改善しようがある範疇だと思うので、今後に期待したい所です。
前作との違いは?OpenFit 2とOpenFitのスペックを比較
【比較】OpenFit 2、OpenFit、OpenFit Airの違いを把握
それではOpenFit 2とOpenFit、OpenFit Airの3機種を比較してみましょう。
![]() OpenFit 2 | ![]() OpenFit | ![]() OpenFit Air | |
---|---|---|---|
発売時期 | 2025 | 2023 | 2024 |
使用技術 | DirectPitch™ 2.0 | DirectPitch™ | DirectPitch™ |
バッテリー駆動時間 | 充電ケース併用:最大48時間 | イヤホン本体:最大11時間イヤホン本体:7時間 充電ケース併用:最大28時間 | イヤホン本体:6時間 充電ケース併用:最大28時間 |
重さ | 9.4g | 8.3g | 8.7g |
充電時間 | 1時間 | 1時間 | 1時間 |
防水機能 | IP55防水 | IP54防水 | IP54防水 |
Bluetooth | V5.4 | V5.2 | V5.2 |
マルチペアリング | 対応 | 対応 | 対応 |
ワイヤレス範囲 | 10m | 10m | 10m |
ボタン | 物理ボタン | タッチコントロール | タッチコントロール |
DualBoostテクノロジー | 2つのユニット | 搭載非搭載 1ユニット | 非搭載 1ユニット |
価格 ※執筆時点 | 25,880円(税込) | 24,880円(税込) | 19,880円(税込) |
今購入するならOpenFit 2が圧倒的におすすめ
比較表の通り、ほぼ全ての項目で優れているOpenFit 2。価格は最も高いものの、今からShokzのオープンイヤー型イヤホンを購入するならOpenFit 2が圧倒的におすすめです。
OpenFitの方がイヤホン本体は約1gほど軽く価格も少し安いですが、OpenFit 2にはそれを上回るメリットがあります。
- 音質が圧倒的に良い
- 素材変更でフィット感がアップ、ずれにくく安定感も増した
- 物理ボタン採用でストレスのない操作が可能
- バッテリー性能が大幅にアップ
【参考情報】OpenFit 2購入者の声
OpenFit2買った!着け心地最高。
— カブト虫 (@the_beatle_s) February 12, 2025
Bose Ultra Open Earbudsと迷ってて、ほぼBoseに決めてたけど、試聴して考えが変わった。
音はBoseの方が若干好みだけど、Shokzもなかなか良いし、音量低めでも聞き取りやすかったのが決め手!#Shokz #OpenFit2 #空気伝導 https://t.co/kyDwTS9XYv
オープンイヤー型イヤホン「OpenFit2」
— どぅるぎたー (@dulguitarra) February 9, 2025
音質も、装着感も、すごくいい!これは文句ないな〜。 pic.twitter.com/VJpi600jhO
shokzのopenfit2を買ったんだけど、これ凄いな。最近のオープンイヤーこんなレベルなのか。低音が強めに感じるけど全体的にいいわ
— ゆう (@Philomoda) February 11, 2025
#ShokzOpenfit2 買いました。
— 船越Ⓐ一郎 (@A_1_6) February 6, 2025
Openfitを購入して1年。毎日10時間ほど着用しているヘビーユーザー。それぞれを片耳につけて比較すると驚愕。音質も装着感もOpenfit2が圧倒的によい。Openfitに違和感を覚えるほど……既に買ってよかった。
なんといっても物理ボタン搭載❗️❗️❗️最高。 pic.twitter.com/7hRxE5BkOH
openfit2
— 72410der (@nanishiten_der) February 5, 2025
物理ボタンと音質とても良い
ただ耳にかけるところはairの方が好み
なのでairの形で物理ボタンつけてほしい
Shokz OpenFit 2を安く買うには?公式サイトがおすすめ
OpenFit 2を安く買うなら、公式サイトでの購入がおすすめ!理由は下記の通り。
- 配送料が無料
- 30日以内なら、理由を問わずに返品が可能
- 定期的にお得なセールやキャンペーンが開催!
定期的にお得なセールやキャンペーンが開催されているため、まずは公式サイトをチェック!その時に開催されていなくても、メール登録して通知を待つのがおすすめです。
まとめ:低音と快適な着用感、操作性が魅力のながら聴きイヤホン「OpenFit 2」

改めてShokz OpenFit 2の特徴をまとめてみましょう。
- 軽量かつ柔軟!付けていることを忘れる快適な着用感
- オープンイヤー型の域を超えてしっかりした低音と、バランスの良い音質
- 1日しっかり使えるバッテリー性能、急速充電対応で充電を忘れてもすぐに使える
- 優秀なノイズカットで外での音声通話も安心
- 物理ボタン搭載で、運動中にも快適な操作性
- アプリ連携でカスタマイズが可能も、痒い所に手が届かない惜しさ
オープンイヤー型とは思えないほど満足感のある音質に、操作しやすい物理ボタン。付けていることを忘れてしまう軽さと付け心地で、WEB会議にも運動など色々なシーンで活躍する。
オープンイヤー型のイヤホンを探しているならイチオシのイヤホンです。