長時間座って作業していると、気づかないうちに姿勢が崩れたり、腰や肩がつらくなることがあります。そんな悩みを抱えている方に向けて登場したのが、FlexiSpotの最新オフィスチェア 「C7 Morpher」 です。
今回実際に使用してみて感じたのは、「ただ座る椅子」ではなく、姿勢の維持・調整・リラックスまで幅広く支えてくれるチェアだということ。とくに背もたれがスライドする機能や多彩な調整機構は、一般的なチェアとは一線を画しています。
この記事では、開封から使用感までしっかりレビューしていきます。
最初に:FlexiSpot C7 Morpherの特徴

最初に筆者が感じたC7 Mopherの特徴を簡潔にまとめると、次の通り。
- 背もたれや座面、アームレストなど調整幅が非常に広い
- 体に合わせて可動するランバーサポートで自然な姿勢を維持しやすい
- 背もたれがスライドするユニークな機能
- フットレスト付きでリラックス姿勢にも対応
- リクライニング時にアームレストが連動し、寝姿勢でも肘を置ける
FlexiSpot C7 Morpherは、長時間のデスクワークを快適にするために設計された多機能オフィスチェアです。背もたれや座面、アームレストなど可動部分が非常に多く、自分の体格や作業姿勢に合わせて細かく調整できる点が特徴です。
特に、前傾姿勢サポート機能やスライドバック機構、エア調整式ランバーサポートなど、一般的なチェアでは見ない独自の機能が搭載されている点がユニークで、姿勢維持だけでなく、作業中の負担軽減やストレッチまでサポートしてくれます。
さらに、フットレストやリクライニング連動式アームレストなど、休息姿勢のことも考えられており、「仕事モード」と「リラックスモード」を一脚で切り替えられるチェアとして活用できます。
機能性・調整性・快適性のバランスが取れており、ただ座るだけでなく、姿勢改善や体の負担軽減を目的としたオフィスチェアを探している人に向けたモデルといった印象です。


開封と組み立て

さっそく到着したC7 Morpherを組み立てていきます。まず最初に、チェアは30kg超と非常に高重量。かつ梱包も一般的なドアサイズギリギリなので、搬入経路には注意しましょう。
二階で使用する場合は一回で開封し、パーツごとに搬入するのがおすすめです。
基本的に細かい部分は組立て済。説明書に沿って進めれば組み立てはそこまで難しくありません。オフィスチェアとしては組立てが簡単な部類だと感じました。


ただし、背もたれ部分の取り付けは重さがあるため取り付け時に怪我に注意が必要です。説明書にある通り、基本的に二人で作業するようにしましょう。
全体的にパーツの精度は良く、ぐらつきや噛み合わせのズレもありませんでした。パーツごとにステッカーが貼られていたので左右も分かりやすく、組立てのストレスはほぼなし。


完成したFlexiSpot C7 Morpherがこちら。写真の通りで、お好みでヘッドレストを付けずに使用することも可能です。圧迫感なくスッキリした見た目にしたいなら、ヘッドレストなしでもよいかも。
【レビュー】FlexiSpot C7 Morpher
独自の機能が生み出す、シンプルだがユニークな見た目

7 Morpherは一見するとシンプルでクセのないデザインですが、よく見ると随所に多機能チェアらしいディテールがあり、「あ、これは普通の椅子じゃないな」と感じさせる存在感があります。背もたれのセパレートランバーサポートや太めのメッシュ構造、調整ギミックの構造美が合わさることで、控えめながら高級感のある印象に仕上がっています。


さらに、フットレストやキャスター部分の足置き機能など、使い勝手を追求した要素が自然に組み込まれている点も面白いところです。見た目の情報量が増えがちな機能性チェアにおいて、ここまで整理された佇まいは珍しい仕様です。

全体としてはスッキリしたシルエットを保ちながら、しっかりと内部構造の工夫が視覚的にも伝わるため、シンプルなデスク環境にも、ガジェット感のある作業環境にも溶け込みやすいデザインだと感じました。
見た目は控えめ、でも機能は盛りだくさん。ミニマルさとメカニカルさのちょうどいいバランスが、このチェアの印象を特徴づけています。
太めのメッシュが生み出す、ウレタンチェアのような柔らかい座り心地

7 Morpherの座面と背面には、一般的なオフィスチェアによくある細かいメッシュではなく、太めメッシュ素材が採用されています。このメッシュが思っていた以上に柔らかく、身体を包み込むような座り心地でした。
メッシュチェアというと「通気性は良いけど硬い」「長時間座るとお尻が痛くなる」というイメージを持っている方もいると思います。しかし、この椅子の場合はメッシュ素材自体に弾性があり、適度に沈み込みながらもハンモックのように体を支えてくれるため、ウレタンフォームのクッションチェアに近いフィーリングがあります。

また、メッシュ特有の蒸れにくさはそのままなので、季節や環境に左右されにくく、長時間座っても体温がこもらない快適さがあります。とくに夏場や暖房で暑くなりやすい環境ではメリットを感じる人が多いはずです。
一方で、メッシュが太いぶん、埃や繊維が付きやすく、近くで見ると汚れが目立ちやすい点は気になるところです。定期的に粘着クリーナーで手入れする前提で使う必要があると思います。

とはいえ、硬すぎない座り心地とメッシュの通気性・軽さを両立できている点は、C7 Morpherならではの特徴です。「メッシュチェアに興味があるけど、硬い座り心地は苦手」という方にとって、非常に相性の良いチェアだと感じました。
多彩な調整機能で自分に合った座り心地に寄せられる

C7 Morpherの大きな魅力は、調整機能の多さと調整幅の広さです。
- スライドバック
- 10度前傾チルト
- エアランバーサポート
- 160度のリクライニング機能
- 5Dデュアルクシスアームレスト
- 連動式アームレスト
- 背もたれ昇降機能
- 座面スライド
- 3Dワイドアングルヘッドレスト
- リクライニングの反発調節
- スライドバック機能の強弱調節
- フットレスト
FlexiSpotのフラッグシップモデルだけあり、調整機能がとても豊富です。その上、それぞれの調整幅が広く自分にあった姿勢に調整がしやすいです。
「良い姿勢」を維持するための調整だけでなく、「リラックス」する為の調整幅も広く、自分の体形や姿勢に合わせて快適に使用することができます。
座面スライドや座面高調整といった、ハイクラスのチェアにある基本的な調整機能はもちろん完備していますが、この項目ではC7 Morpherならではの優れた調整機能をいくつかご紹介します。
自然に姿勢が整うランバーサポート
腰当て部分はセパレート構造になっており、体重のかけ方に合わせてフィットします。柔らかすぎず硬すぎず、骨盤が起きた状態を無理なく維持できるのが好印象です。

可動するランバーサポートのお陰でセパレートチェア特有の凹凸が気になりづらく、素材も比較的柔らかめ。結果的に初めてのセパレートチェアでもそこまで違和感なく座ることが可能です。

筆者のように痩せ型の体形の場合、セパレートチェアの凹凸が強く感じる事が多いのですが、C7 Morpherはセパレートチェアの中ではかなり快適に感じました。
さらに、ランバーサポートはエア注入式で反発力を調整可能。


あまり他のチェアでは全く見たことがない機能で、筆者はリーボックのポンプフューリーを思い出しました。
ポンプ部分を押すことで空気を入れたり抜いたりでき、空気量でランバーサポートの圧力を調整できます。空気量で想像以上にフィーリングが変わるので、「柔らかいランバーサポートはニガテ」という方でも安心して使うことが可能です。
背もたれがスライドしてストレッチをサポート

個人的にこのチェアでイシオシなのが、スライドバック機能です。チェアに長時間座っている時に大事になるのが、一息つく時のストレッチ。ただ、よくあるヘッドレストまで付いているチェアではヘッドレストが邪魔になってしまい、座ったままではうまく体を伸ばせないんですよね。
しかしスライドバック機能が付いているC7 Morpherでは、背もたれに体重を掛けると腰を支えたまま背もたれの角度が若干後ろに動きます。
これにより、腰と肩甲骨を支えながら体を伸ばせるという他のチェアにはない体験ができます。一般的なリクライニングとは違う感覚で、デスクワークの合間に使うとかなり気持ちいいです。

調整幅が広く自分のベストポジションを見つけられる5Dアームレスト
C7 Morpherで無視できないのが5Dアームレストです。上下・前後・左右・角度調整など、かなりの調整幅。

例えばタイピング時は少し低めに、マウスを操作するときは少し外側へ、タブレットやスマホを持つときは内側へ寄せるなど、用途や体勢に合わせて細かくポジションを調整できるのが魅力です。

特にキーボードやマウス操作の快適性が大きく変わるため、「肘の位置が決まらなくて肩が疲れる」なんていうことはC7 Morpherではありません。
クッション性も十分で、非常に快適です。

リクライニング+フットレストで休憩姿勢が快適

C7 Morpherは作業用チェアとしての性能だけでなく、休憩姿勢の快適さにもこだわりがあります。
特に、リクライニングとフットレストを組み合わせたときの座り心地は想像以上で、「仕事モード」から「休息モード」へ自然に切り替えられるのが魅力です。
リクライニングはただ背もたれが倒れるだけではなく、アームレストが連動して角度調整される仕様になっています。そのため、倒れた姿勢でもひじ掛けが使えるので、腕が宙に浮くような不安定さがありません。映画を観たり、タブレットを操作したり、ちょっと横になって動画を見るような使い方でもストレスがありませんでした。

さらに、フットレストは引き出し式で簡単にセットできるため、足を伸ばして体重を預けるような姿勢が取れます。座ったまま軽く休むつもりが、ついそのまま眠りそうになるくらい快適です。


ただ、フットレストはあくまで補助用で、完全にベッド代わりになるほどの広さや剛性ではありません。それでも、「小休憩したい」「足を伸ばして作業したい」という目的には十分応えてくれる仕上がりだと感じました。

作業に集中したいときはしっかり支え、休みたいときは身体を預けられる。オンとオフを椅子の上だけで完結できるのは、C7 Morpherの大きな魅力のひとつだと思います。
足置きバーは人を選ぶが意外と便利

C7 Morpherはキャスター部分に足置きバーが搭載されている珍しい仕様。必要ない人は使わないかもしれませんが、座っているとつい足首を立ててしまう癖がある方には嬉しいポイントです。
C7 Morpherで気になったポイント
逆にC7 Morpherで気になったポイントは以下の通りです。
- アームレストが意図せず動くことがある
- 各調整操作が直感的ではなく、慣れるまで戸惑う
- 背もたれ調整の動きがやや固め
- メッシュ素材は埃が目立ちやすい
- 最低座面高がやや高いので低身長の方は要注意
一般的な機能+独自の機能が合わさっている故に調整箇所が多く、操作もクセがあります。慣れるまで操作に戸惑うことがある点はデメリットと言えます。また、一部の動作感は軽すぎたり重すぎたりするため、操作性にはまだ伸びしろがあるように感じました。

個人的に一番気になるのは埃の目立ちやすさ。一般的なメッシュチェアではメッシュが故、ほこりは殆ど気にならないですが、C7 Morpherはかなり気になります。ブラックの場合は一度座ると、ほこりが目立ってしまうので気になるならグレーのカラーを選んだ方が良いかもしれません。

また、最低座面高は44.5cmとやや高め。日本人向けのチェアでは42cmまで下がるチェアも多いので、低身長の方は高く感じる可能性があります。別途フットレスト等を導入することで対策はできますが、購入前に理解しておきたいポイントです。

FlexiSpot C7 Morpherはこんな人におすすめ
FlexiSpot C7 Morpherが向いている人
- 姿勢改善や体の負担軽減を重視している方
- 身体に合わせて細かく調整したい方
- 仕事と休憩どちらの姿勢も快適にしたい方
- ストレッチや姿勢チェンジを習慣にしたい方
FlexiSpot C7 Morpherが向かない人
- 操作性がシンプルなチェアが欲しい方
- 座面高が低い椅子を探している方
- 固定感のある硬い座り心地が好みの方
【クチコミ】FlexiSpot C7 Morpherの評判は?
まとめ|姿勢維持からリラックスまで一台で完結する多機能チェア

FlexiSpot C7 Morpherは、単に座るための椅子ではなく、「作業・姿勢維持・休憩・ストレッチまでを一脚で完結させたい人向けのチェア」です。
多機能ゆえに慣れは必要ですが、そのぶん調整すればするほど体にフィットし、自分専用の座り心地が完成していきます。
「長時間デスクワークで体が辛い」「姿勢が崩れがち」「今使っている椅子では物足りない」そんな方にとって、C7 Morpherは強力な選択肢になると思います。






